【アルゼンチン共和国杯2024予想】出世レースのハンデ重賞に実力伯仲メンバーが集う!《最終更新》土曜の傾向と馬場情報
後のGⅠ馬を多数輩出しているアルゼンチン共和国杯!遅れてきた素質馬を見抜け!

進行を担当するハルカです。アルゼンチン共和国杯は、やや遅咲きタイプの3~4歳馬が勝利し、その後の飛躍へ繋がるケースが多いレースです。

大西直宏
大西直宏です。
過去にはアドマイヤジュピタやスクリーンヒーロー、トーセンジョーダン、ゴールドアクター、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードなど、後にGⅠを制する馬がこのレースを勝利しているね。遅れてきた素質馬には特に注目しておきたいね。
土曜の傾向と馬場情報⇒
アルゼンチン共和国杯 GⅡ
11/3(日) 東京芝2500m
出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | ミクソロジー | 牡5 | 58 | 三浦皇成 |
2 | メイショウブレゲ | 牡5 | 56 | 酒井学 |
3 | ハヤヤッコ | 牡8 | 58.5 | 吉田豊 |
4 | クロミナンス | 牡7 | 58 | 戸崎圭太 |
5 | フォワードアゲン | セ7 | 54 | 内田博幸 |
6 | マイネルメモリー | 牡4 | 55 | シュタルケ |
7 | ペプチドソレイユ | 牡4 | 55 | 小崎綾也 |
8 | ラーグルフ | 牡5 | 58 | 丸田恭介 |
9 | タイセイフェリーク | 牝4 | 52 | 大野拓弥 |
10 | マイネルウィルトス | 牡8 | 57.5 | 石川裕紀人 |
11 | アドマイヤハレー | 牡6 | 55 | 田辺裕信 |
12 | ジャンカズマ | 牡6 | 54 | 木幡巧也 |
13 | サヴォーナ | 牡4 | 57.5 | 池添謙一 |
14 | セレシオン | 牡5 | 57 | 荻野極 |
15 | アドマイヤビルゴ | 牡7 | 57 | 北村宏司 |
16 | ショウナンバシット | 牡4 | 58 | 佐々木大輔 |

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

大西直宏
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!

- サヴォーナ
- 前走:オールカマー4着
- 中竹厩舎(栗東)
- 池添騎手予定
持久力勝負で巻き返しなるか
前走のオールカマーは、超高速馬場でのスローペースによる瞬発力勝負。絶好のポジションを確保していたものの、外を回らされた分、詰め切れずの4着に終わりました。展開的にはこの馬向きではなかったですね。
この馬は、瞬発力よりも長く脚を使う持久力型で、今回の東京芝2500mはその持ち味が活きる舞台となりそうです。菊花賞で5着の実績もあり、スタミナが要求されるレースでは、渋太さが武器となるでしょう。4歳馬でまだまだ上が目指せる馬です。

関西情報部

菊花賞5着、天皇賞春6着と距離が長いほど力を発揮するタイプ。この馬は2勝クラス勝利後、重賞2着でオープン入りしたが、賞金的には安泰とは言えへん。このままではいつも除外対象になってしまうため、「最低でも賞金加算」が陣営の口癖になっとる。

- セレシオン
- 前走:新潟記念2着
- 友道厩舎(美浦)
- 荻野極騎手予定
名門厩舎で力を着実に伸ばす古馬
今年に入って安定した成績を残し、ここにきて一段と充実してきた印象です。友道厩舎らしい、古馬になって力をつける典型的なタイプで、重賞挑戦となった前走の新潟記念ではいきなり2着と結果を出しました。友道厩舎の人気馬レッドラディエンスよりも上位に食い込んだ点も評価できます。
最近3戦の上がりタイムはすべて33秒台ですが、瞬発力というよりは長く脚を使うタイプ。東京芝2500mはいかにも合いそうな馬ですね。鞍上の荻野極騎手も手の内に入れており、そんなに重賞で人気馬に乗る機会がないだけに力が入るでしょう。

マニアックス

黄色前走のセレシオンは【キャロット】の会員募集直前の勝負週であり、オーナーサイドも気合十分でした。そこから約3ヵ月が経ち、疲労も抜けてフレッシュな状態に戻っているため、万全で挑めそうです。

- クロミナンス
- 前走:目黒記念3着
- 尾関厩舎(栗東)
- 戸崎騎手予定
7歳でもまだまだフレッシュ!
同じ東京2500mの目黒記念で3着に好走。直線のみの勝負となった超スローの展開で、好位で折り合いをつけてしぶとく粘った点は収穫でした。AJCCは道悪、日経賞は少頭数での競馬と条件が異なりましたが、これで重賞3戦連続で結果を出したことで、充実ぶりは本物と見て良さそうです。
夏場には長距離重賞がないため秋まで放牧に出ていましたが、この馬はキャリアが少なくダメージも少ないため、年齢を感じさせないフレッシュな状態で出走できそうです。尾関厩舎はドゥレッツァとクロミナンスが2枚看板ですが、ドゥレッツァは香港、クロミナンスは国内重賞で結果を出したいところ。

チーム飯塚

ルメールが乗れないクラブ馬は戸崎が騎乗するケースが多いものの、今年の戸崎はクラブ馬での勝利が1鞍(春のダービー卿をパラレルヴィジョンで勝利)のみ。そろそろ結果が求められる状況です。この馬とは2走前の日経賞で2着しており、馬のことも掴めているはず。

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。
水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

大西直宏
金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!

吉田
今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。
競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?
そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!
今週の注目サイン
開催のオープニングのイベントにも要注目!
(10月31日)
前回は「セレシオン」をサイン馬に指名。前にもお伝えしたように開幕週でもGIレースが無いため、イベント絡みも少ない。ジャパンカップ週にてんこ盛りだけに仕方ないか。レース開催日の11月3日はご存知のように『文化の日』。また様々な記念日も多い。
中でも注目したいのは、『漫画の日』だ。「漫画の日」は現在、年に3回あるという。①2月9日手塚治虫の命日。②7月17日がイギリスで風刺週刊誌「パンチ」が創刊された日。そして、11月3日は、手塚治虫やさいとう・たかをの誕生日でもある。
漫画に必要なのは、「ヒーロー&ヒロイン」だろう。JRAの年間プロモーション「HERO IS COMING.」にもつながりそうだ。出走馬の中に直接意味する馬は見当たらないものの、種牡馬に「スクリーンヒーロー」を持つ馬がいる。それが「マイネルウィルトス」だ。
ならば「マイネルウィルトス」を第2のサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。
(10月27日)
それでは簡単に天皇賞(秋)のサイン回顧をお話しよう。勝ったのは2番人気武豊騎乗の「⑦ドウデュース」。2着は9番人気松山騎乗の「④タスティエーラ」。3着は8番人気岩田望騎乗の「⑨ホウオウビスケッツ」と波乱の決着に…。
サイン的には、ズバリ秋のGIは「武豊が居る枠」に注意で⑦ドウデュースが勝利。隣のソールオリエンスも⑦着だがゴール前、上位争いに来ていた。2着の④タスティエーラは川田の⑫リバティアイランドの対角位置の馬。そして、3着の⑨ホウオウビスケッツはサイン馬⑧キングズパレスの隣に位置していた。組み合わせ的な問題はあるものの、今回は好結果に終わったと言えそうだ。そして、今回は明かさなかったが新たなGIサインが継続中だけに次回エリザベス女王杯の時に公開したい。
さて、話を戻して今年で62回目を迎える「アルゼンチン共和国杯」。GIレースは一休みして東京開催のオープニング週の重賞レースだ。やはり、今開催のメインはジャパンカップだけにイベント絡みはそちらに集中している。地味な開幕週ながらオープニングからのイベントで気になるのが「アルゼンチンタンゴショー」。
やはり、メインを強調するには持って来いのイベントか。今回の出走予定馬の中に、アルゼンチンを強調する馬がいる。それが『セレシオン』だ。馬名の意味は「アルゼンチンサッカートップチームの愛称。母名より連想」。他に該当馬がいなければ『セレシオン』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。(続く)
結論
今年の気になるサイン候補
- ★他に該当馬がいなければ『セレシオン』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
- ★ならば「マイネルウィルトス」を第2のサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

アルゼンチン共和国杯のポイントは、東京芝2500mという特殊な舞台ですね。この条件で行われるのは基本的にGⅡの目黒記念とアルゼンチン共和国杯だけです。

大西直宏
特殊な条件だからこそ求められる適性も明確で、どんなタイプが好走するかイメージしやすいね。しっかりと傾向を確認していこう!
的中テクニック1
「キャリアが浅く伸びしろある馬が活躍する」

『後のG1馬選定レース』とも称される出世レース
アルゼンチン共和国杯は長距離のハンデ戦のため、『波乱』のイメージが強いかもしれませんが、実際のところ過去10年では3番人気以内の馬が勝つケースが多く、馬券も比較的平穏です。実力馬がきちんと実力を発揮しやすい舞台と言えるでしょう。
このレースが大波乱を招かない理由として、施行時期が関係しています。ジャパンカップを目指す場合は中2週、有馬記念でも中6週と余裕を持って臨めるため、ジャパンカップと同じ東京コースであるアルゼンチン共和国杯をステップレースに選ぶ馬も多くいます。実際、勝ち馬の多くがジャパンカップや有馬記念に出走しています。
過去の勝ち馬を見ても、賞金加算を必要としつつ潜在能力を秘めた馬が開花しやすい条件であることが分かります。これまでにアドマイヤジュピタ、スクリーンヒーロー、トーセンジョーダン、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、スワーヴリチャードといった後のGⅠ馬が輩出されています。

マムシ
勝ち馬の年齢では3~4歳が多いのが特徴です。一般的にキャリアが少ないか、年齢的に若くて成長の余地がある馬が好成績を収めています。今年は3歳馬の出走はありませんが、4歳馬が5頭エントリーしていますね。
的中テクニック2
「東京芝2500mは『スタミナ重視』の持久力コース」

「東京2400mとは似て非なるもの」
東京芝2500mは、目黒記念とアルゼンチン共和国杯のみが施行される独特の条件です(稀に古馬2勝クラスのレースも行われます)。この条件は、東京芝2400mからスタート位置が100m後方に下がるだけですが、スタート地点が直線の坂の手前に位置するため、坂を2度登る必要があります。このため芝2400mとは異なる持久力が求められるのです。
下記の勝ち馬を見ても、瞬発力特化のイメージというよりは、持続力とスタミナで勝負するタイプが多いことに気づくでしょう。
■歴代の勝ち馬
ヒートオンビート、ブレークアップ、ボッケリーニ、ウインキートス、オーソリティ、キングオブコージ、ムイトオブリガード、ルックトゥワイス、パフォーマプロミス、ウインテンダネス、スワーヴリチャード、フェイムゲーム、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、ヒットザターゲット

チーム舟木
通常は後半4~5ハロンから11秒台のラップが刻まれ、長い脚を使う持久力勝負が基本ですが、今年の春の目黒記念では3ハロンだけが11秒台という究極の瞬発力戦でした。今年もメンバーを見ると、極端なスローになる可能性も考慮したいですね。
的中テクニック3
「ノーザンF生産馬が近10年で7勝」

社台外厩経由の馬が安定した成績
近年の重賞では、ノーザンF外厩で調整された馬が好成績を残していますが、アルゼンチン共和国杯も同様です。過去10年の優勝馬を見ても、天栄やしがらきといったノーザンの外厩を利用している馬が目立ちます。
<ノーザン外厩経由の優勝馬>
2021年 オーソリティ(天栄)
2020年 オーソリティ(天栄)
2019年 ムイトオブリガード(しがらき)
2018年 パフォーマプロミス(しがらき)
2017年 スワーヴリチャード(しがらき)
2016年 シュヴァルグラン(天栄)
2014年 フェイムゲーム(天栄)
長距離戦をぶっつけで挑む場合、充実した設備での十分な調整を経て臨む馬のほうがスタミナを生かしやすく、ノーザンF外厩利用馬が有利な傾向があると考えられます。
今年の社台外厩利用馬は以下の通りです。
【しがらき】
アドマイヤビルゴ、セレシオン、ショウナンバシット
【天栄】
アドマイヤハレー、クロミナンス、ハヤヤッコ

マニアックス
ノーザンF勢が結果を出しやすい理由の一つに、GⅠとGⅡで使い分けがきちんと行われている点も挙げられます。ノーザンFが馬の適性を分析し、適材適所に配置している点も注目ですね。特にクラブの馬では、クロミナンス(サンデーR)とセレシオン(キャロット)への期待が高いようです。

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

大西直宏
前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。
前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。
匠の注目馬1
- ラーグルフ
-
オールカマー7着
- 宗像厩舎(美浦)
- 丸田騎手予定
- 戦績:5-1-1-9
前走について

チーム飯塚
本来は新潟記念を予定していましたが、厩舎でのアクシデントによりオールカマーにスライド。間隔をとってケアしたことで仕上がりは問題なく、陣営も「雨が降らなければ十分にやれる」と強調していました。結果は前残りの展開に泣いたものの、復調を感じさせる走りではありましたね。今回も週末は雨が降りやすそうな状況なので、馬場についてはポイントとなるでしょう。
今回の見どころポイント

レーススケジュールの都合から中山を中心に使われていますが、実は新潟の外回りで2勝し、東京コースも1戦1勝。左回りで直線の長いコースはこの馬に合うと見ています。距離については少し長い可能性もありますが、この条件での前進に期待しています。
匠の注目馬2
- マイネルウィルトス
-
目黒記念5着
- 宮厩舎(栗東)
- 石川騎手予定
- 戦績:5-11-8-18
前走について

キングダム
8歳ながら衰えを見せない頼もしい馬で、過去1年すべてGⅡで掲示板内に好走するなど、オーナー孝行な存在です。前走の目黒記念も「いい状態を維持して出走できる」と好調な状態で臨んでいました。過去のアルゼンチン共和国杯でも2021年と2023年で2着に好走して相性の良さも証明済みです。
今回の見どころポイント

道悪での実績が多く、陣営も常々「ある程度時計がかかったほうが良い」と語っています。現在の東京コースは速い馬場状態ですが、週末の雨予報が追い風となる可能性も…。米ブリーダーズCによって騎手が不在となり、代打の石川クンにとってもここは後先を考えずに勝ちに行けるところなので、思い切った騎乗を見せてほしいですね。
匠の注目馬3
- ハヤヤッコ
-
タイランドC3着
- 国枝厩舎(美浦)
- 吉田豊騎手予定
- 戦績:6-5-4-26
前走について

チーム舟木
前走は国枝厩舎の3頭出しの中で最先着を果たしました。その時の陣営の話は「ここ2戦は良いところがなかったが、前走は外枠と展開が堪えた。状態はこの年になって、もはや変わらないし斤量も背負い慣れてる。時計が掛かるのがベターだし、洋芝は合うよ」とのことで期待は高かったですね。結果は3着も、斤量58.5キロの負担を考えれば及第点の内容です。キャリア40戦を超えるタフな馬で、自分の得意な条件下であればしっかりと脚を使えるタイプです。
今回の見どころポイント

意外にも東京コースの芝を走るのは2018年の2歳戦以来です。エンジンの掛かりが遅いタイプなので、小回りよりは合いそうな印象がですが、スピード能力に限界があるこの馬にとってはやはり馬場悪化が望ましいですね。天気が崩れてタフなコンディションになれば浮上のシーンがありそうです。

金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

大西直宏
注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。
レースの見解
昨年のアルゼンチン共和国杯では、モレイラ騎手の見事な騎乗技術に驚かされました。数年経ってもその技量に全く衰えがないことを再認識した一戦でしたね。当時は「どの陣営がモレイラ騎手を確保するか」が注目され、最終的に池江厩舎のゼッフィーロが選ばれました。
見事、ゼッフィーロで勝利を手にしましたが、もし抽選で出走できなければ、堀厩舎のチャックネイトに騎乗する予定でした。僅差の3着だったチャックネイト陣営にとっては複雑な結果だったことでしょう。
レースにおいて馬同士の能力差が僅かな場合、ジョッキーの技量で勝敗が大きく左右されることは少なくありません。特に今週は米ブリーダーズCと重なり、多くの主力騎手が不在。こうした状況では、騎手の腕にも注目したいところです。

大西直宏が乗りたい穴馬
今年のメンバーで僕が乗りたいタイプの馬を挙げるなら、「差し脚」を使える「斤量の軽い馬」を選びます。このレースの傾向からも、そうしたタイプの馬が一発を狙いやすいと言えるでしょう。
そこで注目したいのがマイネルメモリー(牡4・宮厩舎)です。2走前にオープン入りしたばかりで重賞実績はありませんが、そのためハンデは55キロと軽めに設定されています。特筆すべき点は、ここ4戦連続で上がり最速の末脚を見せている点と、短期免許のシュタルケ騎手が鞍上を務めることです。
距離についても不安は少ないでしょう。3歳時にゆきやなぎ賞(芝2400m)で2着のサヴォーナとコンマ4秒差の接戦を演じており、当時はまだ力が付ききっていなかった段階でしたが、距離適性は十分示しています。今回はサヴォーナとの間に2.5キロのハンデ差があり、通用する可能性は十分あります。
もし僕がこの馬に乗るなら、道中では無理に動かず、最後の最後まで仕掛けを待つ「後出しジャンケン」で漁夫の利を意識するでしょう。極端な差しの戦法で展開がハマれば、馬券圏内も狙えると見ています。

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。

大西直宏
土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!
アルゼンチン共和国杯GⅡ
レースコース解説
前項でも触れましたが、東京芝2400mと100m違うだけではありますが『求められる資質が異なる』ことは前提として念頭において置きたいところ。芝2400mよりもテンは落ち着く印象ですが、直線の坂を2度のぼることもあり、ゴール前は瞬発力に加え、スタミナも必要となり、持久力勝負になりやすい傾向にあります。
僕はダービー2着のサニースワローでアルゼンチン共和国杯に挑戦し6着という結果でしたが、このあたりコース適性の差も影響したと思っています。また、条件が特殊なため「リピーターが活躍しやすい」のも特徴です。実際、2020年と2021年にはオーソリティが連覇を達成しています。

芝2400mと100m違うだけだが、求められる資質は異なる特殊なコース
■展開と馬場状態
先週の競馬を振り返ると、Bコースに替わった東京芝は内側の傷んだ箇所がカバーされたことでタイムが速くなっています。今週も引き続き、同様にスピードが出やすい馬場が予想されます。
天皇賞秋ではドウデュースが上がり32秒5をマークし、これまでにない速いスピードを引き出しました。このタイムからも、東京芝が速い馬場状態にあることがわかります。ただ、今週末は雨の予報があり、特にレース開催中に降雨があるかどうかが鍵になります。天候には十分注意が必要です。
■アルゼンチン共和国杯の有利なポジション
長距離戦だけに、馬場状態や展開によって有利なポジションが左右されることもありますが、基本的には先週の天皇賞秋と似た考え方が通用するでしょう。具体的には、スムーズに外目を通る差し馬が好走しやすく、後半の4ハロンがすべて11秒台の速いラップになる可能性が高いため、末脚の持続力が求められます。
そのため、位置取りにはそれほど神経質になる必要はなく、極端に後方でなければどのポジションからでも差し切るチャンスがあります。
ただし、雨が強く降る場合は前後のレースの傾向を観察し、馬場状態を見極めることが大切です。土曜の競馬終了後に、最新の馬場状況を再度考察する予定です。

ここでも求められるのは末脚の持続力
土曜の傾向と馬場情報

■雨の影響はあるが、末脚性能重視に変わりは無し
土曜の東京競馬場は朝から小雨が降り、午後からは雨足が強まりました。夜間にもかなりの雨量が予想されるため、日曜の馬場状態には少なからず影響が残るでしょう。ただ、日中は晴れ予報となっているため、日曜のレースは「乾いていく馬場」での競馬になる見込みです。
この「乾いていく馬場」での競馬は予測が難しいものです。一般的に「雨上がりは内側から乾く」と言われるのは、内側の排水機能が高いためですが、内側は馬の通過が多く、荒れやすいという点もあります。特に多くの馬が通ることで馬場が掘れてしまい、メインレースの頃にはインを避ける競馬が展開されることも少なくありません。
したがって、明日の馬場に関しては、事前のレースをよく観察し、固定観念にとらわれず柔軟に判断するのが賢明です。僕の感覚では、恐らくインを避け、直線では中から外目を通る馬が最もスムーズに走りやすいと予想しています。
位置取りについても、展開次第ではありますが、先週のドウデュースのようにしっかりと脚を使える馬であれば、どの位置からでも伸びてこれるはず。末脚性能の高い馬を狙う方針で間違いないでしょう。

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。

大西直宏
多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!

大西直宏
OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。
入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

厳選に厳選を重ねた3頭で獲りましょう!
今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!