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【アメリカジョッキーズクラブカップ2025予想】伝統の一戦にダービー馬ダノンデサイルが出走!《最終更新》ダービーJが見た土曜の傾向と馬場情報

ダービー馬参戦で大注目のAJCC見どころポイント

ハルカ

進行を担当するハルカです。
今週の中山は古馬の伝統の一戦AJCC。過去にはメジロブライト、スペシャルウィーク、マツリダゴッホ、トーセンジョーダン、ルーラーシップ、ブラストワンピースなどが勝ち上がったレースですね。

ダービーJ
大西直宏

大西直宏です。
近年はそこまでビッグネームが出走することがなかったけど、今年は昨年のダービー馬が出走することで注目度が上がっているね!まずは有力馬の顔触れを確認していこう。

この記事の目次

AJCC GⅡ

1/26(日)中山芝2200

出馬表

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ライラック牝655石川裕紀人
2レーベンスティール牡558ルメール
3ポタジェ牡858岩田望来
4ボルドグフーシュ牡657内田博幸
5カラテ牡957杉原誠人
6ニシノレヴナントセ557田辺裕信
7マイネルクリソーラ牡657津村明秀
8ダノンデサイル牡458戸崎圭太
9ディープモンスター牡757浜中俊
10ビザンチンドリーム牡456ルメートル
11マテンロウレオ牡657横山典弘
12アラタ牡857大野拓弥
13コスモキュランダ牡457横山武史
14ホウオウリアリティ牡757菅原明良
15エヒト牡857吉田豊
16チャックネイトセ758キング
17アウスヴァールセ757横山和生
18ボーンディスウェイ牡657木幡巧也


一歩先行く!有力馬予習

ハルカ

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

ダービーJ
大西直宏

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

ハルカ

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!



直宏Eyeピックアップホース1
ダノンデサイル
安田翔厩舎(栗東)
戸崎騎手予定
前走:有馬記念3着

■ダービー馬が再び輝きを放つか?

有馬記念では1枠1番からのスタートという絶好枠を引き当て、レース前の返し馬では横山典弘騎手が鋭い行きっぷりを披露。スタートから果敢に内を主張し、逃げる形を選んだシーンには、騎手としての経験が光りました。ベテランらしい冷静かつ的確な判断がもたらした序盤の主導権争いは、この馬の能力を最大限に引き出すものでした。

直線の坂上で惜しくも失速しましたが、それでも3着に粘る力走。ダービー馬としての名目を保つ走りでした。特にタフな中山2500mという条件を考慮すれば、十分に評価されるべき結果です。今回の舞台が2200mに短縮されることは、この馬にとって間違いなく好材料でしょう。適距離でさらにスムーズな競馬が期待されます。

ダノンデサイルは戸崎騎手へのスイッチがどちらに出るか?

ダノンデサイルは戸崎騎手へのスイッチがどちらに出るか?

関東情報部
チーム飯塚
匠のウマいい話

最大の注目点は、今回鞍上が横山典弘から戸崎圭太に替わる点。ノリが先約があったとはいえ、陣営も違った一面を試したかったようだ。戸崎へのスイッチといえば、有馬記念でレガレイラの成功例が思い浮かぶ。一方で、一昨年の天皇賞秋でのドウデュースのケースのように、想定外の結果になる可能性もゼロではない。これが吉と出るか凶と出るか、その行方がこのレースの鍵になるだろう」



直宏Eyeピックアップホース1
レーベンスティール
田中博厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
前走:天皇賞秋8着

■GⅡなら常に上位争い可能

ルメール騎手との相性や重賞連勝劇も相まって、天皇賞秋では「3強」の一角として注目されました。しかし、結果は8着。レースではドウデュースより前のポジションを取り、直線もスムーズに進路を確保して勝負に挑みましたが、肝心の末脚では大きく見劣りました。これまでGⅡやGⅢで圧倒的な競馬を見せてきた一方で、GⅠの壁を感じさせる一戦となりました。3歳時に挑んだ香港でも大敗しており、まだGⅠ級の底力には欠けている印象です。

とはいえ、今年は明け5歳となり、馬体も心身も充実する年齢。改めてGⅡから再出発を図ることで、さらなる経験を積み、秋にはGⅠを狙えるポテンシャルを引き出せる可能性を秘めています。ルメール騎手はこの馬を完全に手の内に入れているだけに、今回の条件でどこまで巻き返せるか注目。

GⅡ2勝の得意コースで巻き返したいレーベンスティール

GⅡ2勝の得意コースで巻き返したいレーベンスティール

社台特捜班
マニアックス
匠のウマいい話

中山芝2200mではこれまでGⅡを2勝しており、このコースとの相性は申し分ありません。また、この馬はタフな馬場よりも高速馬場を得意とするタイプ。現在の速い時計が出るコンディションは大歓迎でしょう。明け5歳となる今年は飛躍の年にしたいところ。ここで結果を出して、GⅠ戦線を見据えた好スタートを切りたいですね」



直宏Eyeピックアップホース1
コスモキュランダ
加藤士厩舎(美浦)
横山武騎手予定
前走:中日新聞杯6着

■中山コースなら巻き返し必至

菊花賞では距離の壁に直面し、「距離が長すぎた」という敗因は血統面からも納得できるところです。しかし、前走の中日新聞杯は本来得意とする距離で結果を出せなかった点が課題として残りました。この敗因には、3歳馬でありながら58キロという斤量が影響したことが大きいでしょう。また、菊花賞を全力で走った後の一戦だったこともあり、疲労が抜け切らなかった可能性も否めません。

この馬は中山での実績から、かなりのコース巧者であることが伺えます。弥生賞勝ちをはじめ、皐月賞とセントライト記念で2着という実績は、生粋の中山巧者であることを証明しています。他場では見られない走りの良さからも、今回の舞台が適条件であることは間違いありません。

中山での巻き返しに期待が掛かるコスモキュランダ

中山での巻き返しに期待が掛かるコスモキュランダ

元厩務員チーム
マムシ
匠のウマいい話

「後方から捲っていくスタイルで結果を出していますが、以前は正攻法で先行していました。ミルコから横山武クンへの乗り替わりで、同じ捲りをするのでは乗り替わりの意味がないので、今度は好位付けするなどの工夫もみたいところ。この馬の作戦変更がレースの鍵を握ると言っても過言ではありません





ハルカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。

水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

ダービーJ
大西直宏

金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!





大西直弘の絞りに絞った3頭

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知ってそうで知らなかったサイン馬券』

スタッフ
吉田

今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。

競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?

そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!

今週の注目サイン

アメリカで注目といえばあの人!!

(1月23日)
前回は「金子真人オーナー」絡みで案内したが、アメリカからトランプ大統領就任とイチロー選手の米野球殿堂入りのニュースが流れた。残念ながら満票は逃したがアジア系としては歴史的快挙といえる。

そして、在籍していたマリナーズは背番号『51』を永久欠番とした。

大統領が就任した年のAJCCの結果を調べてみると近年は特に『5枠』が馬券に絡んでいる。ならば今年はアメリカ大統領とイチローから『5枠』を重視してみたい。

(1月19日)
それでは簡単に日経新春杯のサイン回顧をお話しよう。勝ったのは4番人気西村淳騎乗の「⑧ロードデルレイ」。2着は2番人気鮫島駿騎乗の「⑭ショウナンラプンタ」。3着は7番人気幸騎乗の「①マイネルエンペラー」と波乱の決着に…。

サイン的には、正直完敗。3着のマイネルエンペラーの父がゴールドシップくらいでしょうか…。何とか次週は巻き返したいところです。

さて、話を戻して今年で66回目を迎える「AJCC」アメリカジョッキークラブカップ。戦後、同盟国になった日本とアメリカの友好関係の一環として創設された。アメリカでは年明けからカリフォルニア州での大火災が問題になっている。そして、間もなくトランプ大統領の誕生が待ち受けている。

今年も日米の経済問題は絶えることはなさそうだ。二年前に施行時期の関係から「裏金杯」ともご紹介した当レース。やはり、「金」絡みに注目すればアノ馬主の馬が気になる。それは『ポタジェ』と『チャックネイト』。オーナーは金子真人氏。毎年、重賞戦線に数多くの有力馬を送り込んでいるだけに無視は怖い。よって今年は『ポタジェ』と『チャックネイト』をサイン馬に指名し、当日は対角位置、両隣にも注意したい。(続く)

結論
今年の気になるサイン候補

  • 今年は『ポタジェ』と『チャックネイト』をサイン馬に指名し、当日は対角位置、両隣にも注意したい。
  • ならば今年はアメリカ大統領とイチローから『5枠』を重視してみたい。

的中テクニック3(スリー)


ハルカ

年明けの古馬重賞は3鞍が終了しましたが、それらはいずれもハンデ戦で、1番人気が馬券に絡めず中波乱となりました。

ダービーJ
大西直宏

そうだね。今週日曜の重賞2鞍(AJCCとプロキオンS)はともにGⅡの別定戦。斤量設定の関係で、実力馬が本領を発揮しやすい条件だ。特にAJCCは例年、強い馬がしっかりと結果を残すレース。果たして今年も実力馬が順当に好走するか、それとも伏兵が台頭するのか、非常に興味深いね。

的中テクニック1

前年のクラシックホースが参戦した際の成績は!?

大西直宏

「参戦自体がかなり稀なケースです」

クラシックを制するような実力馬は、通常、年明けは海外遠征や大阪杯、天皇賞春を視野に入れたローテーションを組むため、1月の重賞に出走するケースは非常に稀です。しかし、過去30年を振り返ると、以下の3例が見つかります。

1996年ダンスパートナー…②着
1999年スペシャルウィーク…①着
2019年フィエールマン…②着

これらの馬はいずれもクラシックホースとしての格を示し、勝ち負けに絡む好走を見せています。

ダンスパートナーやスペシャルウィークの時代は、現代とは異なり「使いながら状態を上げていく」調整方法が主流でした。一方でフィエールマンの場合は、キャリアが浅く、適性を探るための一戦という側面もありました。それでも結果を残したことから、クラシックホースの能力の高さが伺えます。

今年のAJCCには、ダービー馬ダノンデサイルが参戦。過去の例を参考にすれば、上位争いに加わってくる可能性は高いと言えるでしょう。特に、クラシックホースが出走する際の大きな注目ポイントは「実力をそのまま発揮できるかどうか」です。



関西情報部
チームMK

「有馬記念後も放牧に出さず、在厩調整で臨むのは、レース間隔を短くしてどんな走りができるかを試す、いわば“挑戦的な一戦”という意図があるみたいや。さらに、鞍上のチェンジによる新たな可能性も加わり、この馬がどんなパフォーマンスを見せるかが大きな焦点と言えるな」



的中テクニック2

東西はほぼ互角

大西直宏

「近年は関西馬の活躍が目立っているね」

1週前には、同じ古馬中距離GⅡの日経新春杯が行われます。このため、関西の有力馬は日経新春杯、関東の有力馬はAJCCといった棲み分けができる傾向にあります。とはいえ、このAJCCは決して関東馬の独壇場ではなく、関西馬も互角に好走しているレースです。

■AJCCの東西比較
※過去10年の集計
関東馬 6.6.8.70
関西馬 4.4.2.40

勝率、連対率、複勝率のいずれも東西で大きな差はありませんが、近年は関西馬の活躍が顕著です。特に2018年以降、関西馬が7年連続で連対(①①②①①②②着)しており、馬券の中心は関西馬と言っても過言ではありません。

今年も登録馬を見ると半数以上が関西馬で、ダービー馬ダノンデサイルを筆頭に、メンバーのレベルは非常に高いです。8年連続で関西馬が連対する可能性は十分にありそうです。



社台特捜班
マニアックス

「芝の中距離路線は本当に社台グループの層が厚いですね。昨年末の有馬記念、中山金杯、日経新春杯、そして今回のAJCCと、古馬の芝中距離路線が続いていますが、それらの重賞すべてに社台FやノーザンFの有力馬が振り分けられています。

また、AJCCは社台グループの外厩調整馬が非常に強いことで知られます。

【過去8年の優勝馬】
2023年チャックネイト(山元TC)
2022年キングオブコージ(しがらき)
2021年アリストテレス(しがらき)
2020年ブラストワンピース(天栄)
2019年シャケトラ(しがらき)
2018年ダンビュライト(しがらき)
2017年タンタアレグリア(山元TC)

このように、社台グループ外厩で調整された馬が強い傾向にあります。今年も社台グループ外厩馬から目を離せませんね!」



的中テクニック3

中山コースに相性がいい『ステゴ系』と『ロベルト系』

大西直宏

「今年は上位独占があるかもしれない!?」

有馬記念でもよく話題になるように、力の要る中山芝中距離重賞では、ステイゴールド系やロベルト系が強い適性を示しています。このAJCCでもその傾向が顕著で、以下のような好走例が挙げられます。

『ステイゴールド系』
ポイント: ステイゴールド系は、中山のタフなコースで好走を続けており、特に粘り強さや持続力が問われる展開で安定した成績を残しています。

2023年 ユーバーレーベン(父ゴールドシップ)3着
2022年 マイネルファンロン(父ステイゴールド)2着
2021年 ヴェルトライゼンデ(父ドリームジャーニー)2着
2020年 ステイフーリッシュ(父ステイゴールド)2着
2018年 マイネルミラノ(父ステイゴールド)3着
2017年 ミライヘノツバサ(父ドリームジャーニー)3着
2016年 ショウナンバッハ(父ステイゴールド)3着

『ロベルト系』
ポイント: ロベルト系はパワーとスタミナに優れており、タフな馬場や力の要るレース条件で本領を発揮します。

2023年 ノースブリッジ(父モーリス)1着
2021年 アリストテレス(父エピファネイア)1着
2016年 スーパームーン(ブライアンズタイム)2着
2015年 ミトラ(父シンボリクリスエス)2着

今年のメンバーで、ステイゴールド系はライラック、ロベルト系はダノンデサイル、ビザンチンドリーム、ボルドグフーシュ、マイネルクリソーラ、ホウオウリアリティが該当します。

ダノンデサイルやボルドグフーシュは実績十分の馬ですが、中山適性をさらに考慮すると、ライラックの粘り強さやビザンチンドリームの未知の魅力にも注目したいところです。



元厩務員チーム
マムシ

「AJCCは展開がスローからのロングスパート合戦になることが多いため、力を要する後半勝負になりやすいです。ステイゴールド系やロベルト系のような血統背景を持つ馬は、この条件でさらに信頼度が増しますね」



『匠』注目の情報チェック馬


ハルカ

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

ダービーJ
大西直宏

前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。

前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。

匠の注目馬1

ボーンディスウェイ
中山金杯3着
牧厩舎(美浦)
木幡巧騎手予定
戦績:5-4-4-11

前走について

関東情報部
チーム飯塚

「前走を見てもブリンカー効果はありそう。逃げ馬が飛ばしてくれて、前走のように縦長になれば理想的。リステッドを勝ったのにハンデ57キロで収まったのもお得感がある。中山は得意コースだし、今回も一発狙っていきたい」と厩舎は強気だった。

実際に、金杯を目標に順調に乗り込んで年明けも凄くイイ動き。去年より間違いなくパワーアップしているし、ブリンカーを着けてからは最後まで集中してしっかり走れているのが好感。

今回の見どころポイント

大西直宏

昨年の中山金杯で4着でしたが、今年は一つ着順を上げて3着に好走しました。それだけ見ても力の衰えがなくて安定しているのが分かります。ホープフルSや弥生賞でも掲示板に乗った実績が示すように、この馬にとって中山の中距離がベストですね。

これまでは中山では2000mを中心に走っていますが、2000mは内回りコースで瞬発力が要求されるため、よりこの馬の良さが出るのはロングスパート合戦になりやすい外回りの2200mでしょう。過去に一度、2200mを走っていますが、その時は控える競馬を試して後方から運んだため参考外で良さそうです。今の充実した状態でこの条件は楽しみが広がりますね。



匠の注目馬2

ボルドグフーシュ
チャレンジC4着
宮本厩舎(美浦)
内田博騎手予定
戦績:3-3-3-4

前走について

元厩務員チーム
マムシ

屈腱周囲炎で損傷率は9%と軽かったけど、乗り出すと痛がったりして思った以上に復帰が長引いてしまった。それでも直近は1ヶ月半くらいじっくりやってきたが、まだコースではやれてないことからも万全には程遠い状態。

ひとまず前走は「何とか整ったかなって感じ。さすがに今回ばかりは地力頼みだよ…」と陣営のトーンは上がらず、叩き台を示唆。勝ち負け云々ではなく、まずは“無事に回ってくる”ことがテーマと言わんばかりだった。

今回の見どころポイント

大西直宏

叩き台ムードながら4着に好走できたのは、この馬の地力の高さを表すもの。しかも実績の乏しい2000mながらハイペースを早めに追い上げることができたように、僕が想像していた以上に善戦できたなと感じます。

あの競馬ができれば次走が楽しみになりますが、久々を使った反動と、予定していた鞍上(吉田隼騎手が騎乗停止)が乗れずに、急遽の手配で内田博騎手に乗り替わることがやや気掛かりな部分はあります。それでも不利を克服して更に前進できるようだと、この先の春の大きな舞台が楽しみになりますね。



匠の注目馬3

マテンロウレオ
中日新聞杯3着
昆厩舎(栗東)
横山典騎手予定
戦績:3-2-1-14

前走について

馬券グループ
チーム舟木

厩舎の話は以下の通りだった。

「去年は夏からの良化がスローで、今年の春まで思うようなレースができなかった。逃げて善戦した時もあったが、この馬の本来のスタイルは『好位差し』だからね。しっかり休ませ、涼しくなってから帰厩。GⅠで勝つにはもうワンパンチ必要だが、GⅢなら力は上位のはず。ここはさすがにハンデを背負うけど、しっかり走ればいいレースができるはず。慌てず、ゆっくり仕上げてきたことが、いい方に出てほしいね」と立て直した効果をアピール。

今回の見どころポイント

大西直宏

横山典騎手は先約だったにせよ、ダノンデサイルではなくマテンロウレオに騎乗します。ダービー馬と被ったのなら、さすがに説明すればオーナーサイドも理解してくれたと思いますが、そういうことはせずにこの馬の騎乗を優先したようですね。

そういう経緯を考えたら、ジョッキーとしてもここは本気度は高いはずですし、臨戦過程を考えると非常に怖さを感じます。しばらく勝ち星から遠ざかっていますが、GⅠでも掲示板に入った実績のある馬で、ここでも上位争いしても驚けません。



大西直宏が乗りたい穴馬『僕ならこう乗る!』



ハルカ

金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

ダービーJ
大西直宏

注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。


レースの見解

今年のAJCCは例年以上に注目度の高い一戦です。一番の話題は、何と言ってもダービー馬ダノンデサイル(牡4歳)の出走でしょう。クラシックホースがこの時期のGⅡに出走するのは非常に稀なことで、競馬ファンにとっては目が離せない一戦です。

また、鞍上が横山典弘騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わる点も非常に興味深いですね。この変更がレースにどのような影響を及ぼすのか注目です。

乗り替わりは必ずしもネガティブな要素ではありません。特に、今回のように陣営が「新しい一面を引き出す」ことを意図した場合、その効果は大きいです。

昨年のクラシック戦線では、乗り替わりで成功した例がいくつもありました。例えば、菊花賞を制したアーバンシックは、鞍上が秋からクリストフ・ルメール騎手に替わり、前で運ぶ競馬に切り替えたことで結果を出しました。今回のダノンデサイルでも、テン乗りとなる戸崎騎手が新たな可能性を見せてくれるかもしれません。



大西直宏が乗りたい穴馬

ボーンディスウェイ

中山2200mはコース形状からスローになりやすいですし、今年もその傾向が強いと見ています。メンバーを見ても、逃げ馬がペースを大きく引き上げるタイプではありません。おそらくアウスヴァール(セン7歳)が単騎逃げで、2~3番手で運ぶ馬が有利な展開になるでしょう。こうした流れは、好位で脚をタメる馬にとって絶好の条件です。

ボーンディスウェイ(牡6歳)を穴馬として注目しています。この馬は中山コースでの適性が高く、特にスローの流れで好位から競馬を進める形が得意です。3走前からブリンカーを着用し、先行力が安定してきた点もプラス材料です。

鞍上の木幡巧也騎手も、この馬に対して「切れるタイプではない」ということを理解していて、瞬発力より持続力を活かす戦法を徹底しており、今回も同じような戦い方を選ぶでしょう。中山2200mは、ロングスパートが求められる外回りコースで、一瞬の切れ味よりも持久力が問われる条件です。これはボーンディスウェイの特徴と一致します。

また、過去にセントライト記念(2022年、6着)でこの舞台を経験していますが、当時は後方からの競馬を試みたため力を発揮できませんでした。しかし、スタイルを確立した今回は、本来の先行策を取るはずで、粘り強さを存分に発揮できると考えています。



大西直宏のコース徹底攻略[重賞版]



ハルカ

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。

ダービーJ
大西直宏

土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!



AJCCGⅡ

中山芝2200m

レースコース解説

中山2200m外回りは、重賞としてAJCC以外に、セントライト記念やオールカマーが行われるお馴染みの舞台ですね。コース形態としては外回りを使用するため、緩やかなカーブが続く設計になっています。この特徴から、レースの流れは平均ペースになることが多く、基本的にはどの脚質にもチャンスがあると言えます。

しかし、過去の傾向を見ると、クラスが上がるにつれて逃げ切りが難しくなるのがこのコースの特徴です。トップクラスの馬が揃う重賞では、ペースが速くなることも多く、最後の急坂を乗り越えるためには末脚の持続力、すなわちスタミナと底力が問われます。


中山芝2200mは平均ペースになることが多く、どの脚質にもチャンスがあるコース

中山芝2200mは平均ペースになることが多く、どの脚質にもチャンスがあるコース



■展開と馬場状態
現在の中山の馬場は、引き続き速い時計が出やすいコンディションを維持しています。それは年明け重賞を見ても明らかで、中山金杯(1.58.1)、フェアリーS(1.32.8)、京成杯(1.59.9)はいずれも近年10年で見ても最速タイムです。馬場に影響するような雨が降らない限り、この傾向は変わらないでしょう。

先週の中京で行われた日経新春杯のように、前半からペースが速くなる展開では、必然的に好タイムが記録されます。一方で、スローペースで流れた場合でも、後半は上がり勝負となり、速いラップを刻む末脚性能が求められるでしょう。

■AJCCの有利なポジション
今年のメンバー構成を考慮すると、ハイペースになる可能性は低いと見られます。前走で逃げたダノンデサイルに関しては、乗り替わってまで再び逃げる手を選択する可能性は低いと考えられます。一方の逃げ馬アウスヴァールも、基本的にはスローペースでの逃げを好むタイプで、積極的にレースを引っ張るような馬ではありません。このため、よほど意外な展開にならない限り、スローな流れが濃厚と言えそうです。

こうしたスロー展開を想定した場合、やはり「勝ちポジ」となるのは中団よりも前、具体的には2~3列目の先行馬と考えられます。ペースが落ち着けば後方待機勢が差し届かず、差し損ねるケースが増えることが予想されるため、今回の軸馬選びは先行馬を中心に進めるのが無難でしょう。



今年はこの辺りに位置取る馬が有利になりそう

勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?



土曜の傾向と馬場情報

大西直宏

■フラットな馬場で先行馬有利な流れに

土曜の朝には小雨が降り、馬場に多少の湿り気が見られましたが、コンディションに大きな影響を与えるほどではありません。時計の出方についても先週から大きな変化はなく、引き続きフラットな馬場状態が保たれています。

土曜の芝レースは4鞍行われましたが、いずれもスローペースの展開。結果的に時計が遅く見えるため、「時計の掛かる馬場」へのシフトを連想させる部分もありますが、実際にはそのような変化は確認されていません。

スローの流れでは、やはり逃げ・先行馬が有利。後方から差し脚を伸ばして台頭する馬の成功率は大きく下がるのが現状です。この傾向を踏まえると、AJCCでも展開面が勝ちタイムに与える影響は大きいと考えられます。馬場状態や土曜の傾向を考慮すれば、先行馬に分がある流れになる可能性が高いでしょう。

なお、想定タイムは2分12秒0前後。前後半のラップはおおよそ60.0-59.0のバランスを予測しています。






ハルカ

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。


ダービーJ
大西直宏

多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。


ハルカ

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!


ダービーJ
大西直宏

OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。

入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!


ハルカ

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

大西直弘の絞りに絞った3頭

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プロフィール

大西直宏

1997年ダービージョッキー

1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したのをはじめ、2004年にはカルストンライトオ騎乗でスプリンターズS制覇。通算500勝以上をマーク。

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