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いよいよ秋競馬！夏に立場向上の若手騎手トップ３！

2024年09月05日(木) 15:46更新

高梨です。

先週の新潟から穴情報ではこんな万馬券的中が届いた。

8/31(土) 新潟10R
赤倉特別
◎コスモシャングリラ(5人気)
△ピンキープロミス
△レッドミラージュ(6人気)

馬連３２８０円的中

３連複１万０５００円的中

本命のコスモシャングリラは乗り難しいことは知る人ぞ知るところ。それでも、鞍上の丸山元気はテン乗りで一発回答となった。

苦戦が目立つ美浦の中堅ジョッキーたちだが、丸山は現在17勝。この成績こそ芳しくはないものの、ここ３年は年間20勝前後に留まっていることを思えばやや挽回傾向。残り４カ月でどこまで成績を伸ばせるだろうか。

「苦戦が目立つ」と記したとおり、特に美浦のジョッキーの中堅どころは勝ち星を伸ばしあぐねている。１回新潟で各々が休養に充てる騎手が多かったにしても、夏競馬期間中はパッとしなかったと言い切って過言ではない。

夏競馬期間中(６月～先週)での美浦所属騎手の勝ち星
①40勝戸崎
②33勝横山武
③27勝佐々木
④22勝菅原明
⑤16勝永野
⑥15勝丹内
⑦15勝横山和
⑧12勝三浦
⑨12勝津村
⑩12勝田辺

⑪12勝石川
⑫11勝小林勝
⑬11勝木幡巧
⑭10勝長浜
⑮10勝菊沢

その反面、今夏は若手の健闘がみられた。栗東と比べて若手が育ちづらいと言われる美浦だが、その中でも、佐々木大輔(20歳)、菅原明良(23歳)、永野猛蔵(21歳)らの台頭は目立った。

まず、佐々木騎手は昨年も函館リーディングに輝いたが、今年も北海道シリーズで躍動。勝ち鞍の内訳をみると、(他の記事でも挙げられているように)須貝尚介厩舎とのコンビも目立った。他には堀宣行厩舎、上原佑紀厩舎が挙げられる。

佐々木騎手の父は掘厩舎に所属する現役調教助手。上原佑師は助手時代に堀厩舎に所属していた経緯。確固たるバックアップ体制ができていることは大きい。むしろ所属する菊川厩舎より父の縁によるバックアップは大きいのだ。

ここらはいわゆるトレセン関係者の出身である“トレ子”のアドバンテージと言える。堀厩舎の一門では今年開業の森一誠厩舎も当てはまる。森一厩舎が成績を伸ばせば、必然的に佐々木騎手の起用機会も増えそうだ。

佐々木に関しては、「秘密主義」の掘厩舎に縁が深いということもあって、今のところ自らＳＮＳで発信したり、必要以上に取材に応じようというタイプではないと聞く。よって彼の本音が聞ける情報筋がいるのは我々にとっても大きい(ただし、馬のジャッジがあまり上手くないとも聞くが苦笑)。

続いて菅原明騎手は以前に患っていた盲腸の手術で１回新潟での騎乗をパス。それでも福島ではリーディング２位に食い込むなど夏競馬での健闘が光った一人ではないか。

所属の高木厩舎や中舘厩舎以外では、満遍なく勝ち星を挙げた印象がある。過去３年が年間70勝ペースということを思えば当然の成績でもあるか。

アキラの場合、あえて特定の名前を挙げないが、同世代がプライベートに熱心で著名。そういう連中に染まらないかが心配だ。

もう一人、永野猛蔵騎手は今年初めて北海道シリーズに挑戦。所属厩舎の師匠との方針で関東の本場で乗り続けていたが、今夏は活躍の場を求めたようだ。

函館よりも減量がとれてからの挑戦になった札幌での好走率のアベレージは落ちてしまったし、関西馬の依頼が少ないことは課題か。

それでも一昨年も今年も怪我で離脱する期間がありながら、節目となる通算100勝にも到達。「ニシノ」「セイウン」で知られる西山オーナーやノルマンディーＳＣからの依頼が多いのは特色だ。

一方で、惜しかったのは丹内祐次騎手。人気薄を以ってくることが多かったが、とにかく３着が多かった。それでも小回りコースに適したタイトな立ち回りも目立ったし、相変わらず調教には頻繁に騎乗するそうで関係者のウケが良いのは変わらない。

他にも、取り上げたい騎手もいるが、今回はここまでとしたい。

さて、今週から秋競馬というタイミングではあるが、夏→秋という競馬界の暦とは別に、月ごとによる斤量の設定が変わるのは常。この秋競馬にかけては段階的に変化がある。

詳しくは以下の図の通りだが、９月に入ると、1400ｍ～1600ｍの距離カテゴリーは３歳馬と古馬との斤量差が２キロに縮まる。これは８月31日(土)までは３キロだったにも関わらず、月が替わるだけでそうなる。