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【2018凱旋門賞】
WORLDスタッフによる展望コラム!

STAFF阿部の「凱旋門賞2018」展望

日本からは武豊騎手を背にクリンチャーが挑む


第97回 凱旋門賞(GⅠ) 芝2400m・右回り

10月7日(日) パリロンシャン競馬場(フランス) 第4レース

日本時間10月7日(日)23時05分(現地時間10月7日(日)16時05分)発走予定


クリンチャー参戦の意義と4歳牡馬の本命


マカヒキが参戦した2016年の凱旋門賞でJRAによる海外競馬の馬券発売が始まり、今年で3度目の凱旋門賞の馬券発売。
残念ながら、凱旋門賞ではまだ日本馬の馬券が的中馬券とはなっていない。一昨年のマカヒキは14着。昨年のサトノダイヤモンドは15着、サトノノブレスは16着。オルフェーヴルの2年連続2着で「凱旋門賞という扉を一瞬開けることが出来た」というところまで来た日本馬だったが、その後は右肩下がり。凱旋門賞の扉に手を掛けるどころか、遠ざかっていく一方となっている。

今年の日本馬は、京都記念馬クリンチャー、いや、菊花賞2着馬クリンチャーと言うべきか。帯同馬を除くと、GⅠ勝ちのない馬が凱旋門賞に遠征するのは日本競馬史上初めてのことのようだ。確かに、これまでは現役最強の馬を"日本代表"として連れて行くという雰囲気が凱旋門賞にはあった。

しかし、個人的には今回のクリンチャーの遠征を出過ぎた真似だと蔑む気は全く無い。日本の競馬で勝つための強さと、凱旋門賞で勝つために必要な強さが全く別物だということは関係者もファンも分かっているはず。マカヒキ、サトノダイヤモンドというディープインパクト産駒のクラシックホースが2年連続で惨敗し、そろそろ凱旋門賞も日本の誇りを背負わせて"日本最強馬"を送り込むよりも"凱旋門賞向きの馬"が挑戦するくらいでいいのではないかと思う。

その意味で、不良馬場の消耗戦となった菊花賞で2着、さらに重馬場の京都記念で勝利しているクリンチャーを凱旋門賞に行かせるという決断を下したノースヒルズと宮本博厩舎には、来年以降の日本馬の考え方の変化という意味でも、賛辞を送りたい。決して現在の日本競馬を引っ張るような存在ではないにせよ、これで結果が出るようなら、ディープインパクト、オルフェーヴル級の怪物の登場を待たずとも、日本馬による凱旋門賞制覇が成し遂げられるかもしれないのだから。

…かと言って、クリンチャーで勝ち負けになるかと言われると、正直なところそこまでの高望みは出来ないだろう。道悪や洋芝が上手い=欧州の芝向きという理論はやや短絡的だし(だとすると"凱旋門賞向き"という馬を探すにはどうすればいいのかという話になるが)、フォワ賞は少頭数でハナを切らされて目標になって、という不利を考慮しても、負けすぎた。

幸い、今回は有利と言われる内枠を引き当てたし、19頭立てならある程度ペースも流れてくれるだろうし、2400m戦であれば消耗戦になればなるほど有利なはず。展開が向けば、掲示板、3着、それくらいの可能性はゼロではないだろう。今年決めてくれとは言わないが、来年以降の日本馬の挑戦に希望を繋ぐような走りを見せてくれたら出走する意味はあったと思う。


ということで、本命馬は⑤ヴァルトガイスト。なかなか本番の凱旋門賞では勝ち切れない4歳牡馬、フォワ賞勝ち馬だが、2400mの重賞を4連勝中のこの馬は、ちょっと雰囲気が違う。何より、タリスマニック、クロスオブスターズ、カプリ、(クリンチャー)と例年にないハイレベルなメンバーが揃っていたフォワ賞。この相手に一閃したヴァルトガイストは相当なモノだと感じた。多頭数の競馬を上手く捌ければ、能力的には十分勝ち負けが可能なはず。そこは日本のファンにもお馴染みのブドー騎手に託したい。

⑩エネイブルは改めて何が強いとかをこの場所で書き記す必要はないだろう。ここまで読んでくれている皆様もご存知の通りだと思います。勝たれたら馬券的にはつまらないけど、それこそグランアレグリアの如く楽勝かもしれません。

以下は、ヴァルトガイストと同じファーブル厩舎の、フォワ賞2・3着馬⑦タリスマニックと⑥クロスオブスターズ。斤量的に重視すべしが定石の3歳馬は、欲を言えば総流しでもしたいところだが、名前を挙げるなら⑬キューガーデンズと⑱マジカル、⑲シーオブクラス。

◎ ⑤ヴァルトガイスト
○ ⑩エネイブル
▲ ⑦タリスマニック
△ ⑥クロスオブスターズ
☆ ⑨クリンチャー
以下、3歳馬


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